今日は、我が家のなべ解禁日でした。スーパーで材料を仕込んで帰り道、見事にダリアが咲き乱れていた。あまりにも赤が鮮明で心を奪われていると手入れしていたおっちゃんが「帰り道やったらあげるで」とさささっと5本プレゼントしてくれました。しばらくお花の手入れなどの指導を受け、なんだかルンルンな気持ちに。お花をもらっちゃうなんて久しぶりだわー。やっぱりうれしいものよね。
 ダリアといえばみなさんは何を思い浮かべますか?
私は、宮本輝の「錦繍」の書き出しです。蒸発してしまった夫との書簡のやりとりだけの小説で重い重い始まり。東北のどこかの山でゆっくりとした風景の中にダリアが咲き乱れている。。。といった書き出しだったように。。。もちろんダリアって血みどろで毒々しい濃ーーい愛憎を象徴しているのだけど、なぜかガラスのような繊細さと透明感をその描写から感じてしまった。今でもお気に入りの小説の一つ。